平成30年度司法試験予備試験口述試験の結果及び感想
結果は121点(72位)でした。参考になればと思い再現も掲載しておきました。
普通に考えれば刑事60民事61ということだと思いますが、刑事59民事62はもしかしたらあり得るのかもしれません(再現を見てのとおり、民事はそれなりにスムーズにいきましたが、そこまで出来がよかったわけでも無いので可能性は低いでしょう)。
刑事の伝聞証拠のところで再現では再現しきれないくらい詰まりまくったので1日目終了後は落ちたかもしれないと思っていたのですが、民事で挽回できていたようでよかったです。
合格した者として何かしらアドバイスが出来るとすれば、直前2週間の期間であまり細かな定義の暗記に注力しすぎないことが重要かと思います。最低限マストで覚えないといけないのは民事の要件事実と刑事の構成要件くらいで、あとは刑事の捜査や公判で多少は細かいことを覚える必要もありますが、口述試験では寧ろ受け答えに現れる思考力を問いたいのだと思いますので、あんまり記憶力に頼りすぎるのもよくないのかなと思います。
あとは予備校曰く「誘導にうまく乗れれば大丈夫、主査に教えを乞うようなつもりで行くとよい」というような話があるかと思いますが、誤導というか意地悪をされるケースもあるわけですし、誘導なのか誤導なのかどうかは自分の判断力を信じるしかありませんので、コアなところの知識は自信をもって言い切れるようにしておくのが重要だと思います。本番はかなり緊張感がありますので、「誘導がきたら乗ろう」と安易に想定して臨むといわゆる泥船に気づかない可能性もありますので、あまり誘導に乗るというのを意識しすぎるのも危険かと思います(当たり前の話ですけどね
口述試験前2週間の準備については、私の場合は辰巳のハンドブックをベースに要件事実は大島本で補強したという感じで、もう少し時間の猶予があれば基本書を読み直して思考の流れを整理できればよかったなという感想です。巷では短答の復習をすればよいというような話もあるみたいですが、費用対効果が悪そうなので、個人的には優先度は下がるかな、という印象です。
あと、信じられないことに、私は初日の朝、家を出る直前まで初日は民事だと思って準備をしていました。よくよく受験票を見ると初日は刑事と書いてあったので、めちゃめちゃ焦りました。口述試験の受験票は記載が分かりづらいので、気をつけてください。合格していたので今となっては笑い話ですが、なかなかシャレにならないので、よくよく確認するようにしましょう。