平成30年度司法試験予備試験論文式試験の成績について
こんにちは。論文式試験の成績通知が来ました。成績及び各科目ごとの感想を書いた後で全体的な振り返りをしたいと思います。
【成績】
憲 法 C
行政法 E
民 法 B
商 法 A
民訴法 A
刑 法 C
刑訴法 C
教 養 A
実 務 A
総合得点 270点台
順位 120位台
でした。以下、左が受験直後の予想で右が実際の成績です。
最初の科目でてんぱってしまって一時は「今年はもうだめだ・・・」と思いましたが、蓋を開けてみれば致命傷というほどはひどくありませんでした。憲法は途中答案ではないものの時間切れで最後の方グチャグチャになったので、おそらく周りの出来も悪かったのだと思われます。逆に行政法の方は処分性についての記述で基本的な理解をきちんと書けなかったので、周囲が出来ていた分、相対的に沈んだのでしょう。それにしても、ここで心折れずに最後の科目まで頑張ってよかったです。
(2)民事系科目:民法C→B、商法A→A、民訴法D→A
予想外に評価が高かったのが民事系科目です。民法は最初の設問で大枠を外さなかったので、細かいミスがあっても大枠としては良しという評価なのでしょう。商法は公認会計士試験のときにも会社法の基本的なことは勉強していたので今回も一番自信がありましたが、その通りの評価でよかったです。一番謎なのは民事訴訟法で、複数当事者訴訟についての理解があまり進んでいなかったので「えいや」と自分の立場で言い切ったのですが、論理矛盾してないからまあ理解してるんだろう、と思ってくれたのでしょうか。成績通知を見て一番不可解だったのが民訴法のA評価で、論理的に一貫した答案であれば評価するよ、という話なのかと私は理解してますが。。。
(3)刑事系科目:刑法C→C、刑訴法C→C
刑事系科目だけ、予想と実際の評価が完璧に一致していました。民事よりもかっちりと判例のフレームが決まっている科目なので、私のふわっとした理解に基づく書きぶりだとB以上は付けられないかな、というところなのでしょうか。規範の定立のところで判例のフレームをきちんと再現して、事実の評価→あてはめの記載を充実させれば、得点をもっと伸ばすことが出来るんでしょうね。今回の私は大枠を提示して「一応分かってなくはないです」レベルの記載が限界だったので、今後に向けてブラッシュアップが必要ですね。
(4)教養科目:B→A
特に何も対策とかはしてないですが、お題を読んで思ったことを書きました。よくわかりません。
(5)実務基礎科目:C→A
民事では附帯請求を書くのを完全に失念するといったポカもあったのですが、それ以外はそんなに間違ったことを書かなかったと思っていたら、予想外に良い評価ですね。おそらく周囲も実務基礎科目がそんなに得意ではないので、間違ったことを書かなければ相対的にグーンと上にいける科目なんだということだと思います。短答が終わった後に伊藤塾の予備試験論文対策用の赤い表紙の本を購入して問題と解答をザーッと読んだくらいですが、一番コスパがよかったですね。
(6)全体的な振り返り
今年はさすがに厳しいと思っていましたが、蓋を開けてみたらそんなことはなかったようです。最後まであきらめずに食らいついたのがよかったのだと思います。あまりできなかった科目については司法試験でリベンジします(公法系と刑事系)。
(7)口述試験に向けて
結婚式やら平日は出張やらで10月は非常にバタバタしておりますが、某塾の口述模試を受けて今のところそこそこの手ごたえを感じております。フライトで自宅に戻ってきたら翌日には口述試験、という慌ただしいスケジュールではありますが、体調にだけ気を付けて、今年一発で勝負を決めて司法試験の受験資格を得られるように頑張る所存です。